■2026/1/16-中国とカナダが首脳会談・・アメリカの圧力を受ける両国が経済面で接近




■中国とカナダが首脳会談

2026年1月16日、中国の習近平国家主席とカナダのマーク・カーニー首相が北京の人民大会堂で首脳会談を行い、両国関係の改善と「新たな戦略的パートナーシップ」構築に合意した。

(左)カナダ・マークカーニー首相(右)中国・習近平国家主席

今回の会談は、約8年ぶりのカナダ首相による中国公式訪問であり、貿易、エネルギー、農業、投資など幅広い分野で協力を進める枠組みを打ち出した点で注目される。

両首脳は、長年冷え込んでいた中加関係を安定軌道に戻すことの重要性を確認した。

米加中の貿易の現状

カナダと中国は、両国ともアメリカとの貿易規模が莫大であり、アメリカの圧力を受けた場合の影響が甚大である。そこで、カナダと中国が貿易額を増やし、その分、アメリカからの影響を軽減することを目指している。

3国の輸出入額(億ドル)
アメリカとカナダ
米⇒加:3499
加⇒米:4119
合 計:7618

アメリカと中国
米⇒中:1435
中⇒米:4389
合 計:5824

カナダと中国
加⇒中:300
中⇒加:1187
合 計:1487

中国側の背景・・米の関税・先端技術分野規制

中国にとって今回の首脳会談は、米中対立が長期化する国際環境の中で、先進国との関係改善を進める戦略の一環である。

米国による関税措置や先端技術分野での規制が続く中、中国は経済の安定と対外関係の多角化を重視している。カナダはG7の一角を占める資源国であり、同国との関係修復は、中国が国際社会で孤立していないことを示す外交的メッセージにもなる。

習主席が「健全で安定した中加関係は世界経済にとっても重要だ」と強調した背景には、こうした対外戦略がある。

カナダ側の背景・・米の保護主義・関税

カナダ側の事情はより現実的である。カナダ経済は輸出の多くを米国に依存してきたが、米国の保護主義的な通商政策や関税措置により、そのリスクが顕在化している。

カーニー首相は就任以降、貿易相手国の多角化を重視する姿勢を明確にしており、中国との関係改善はその象徴的な動きといえる。農産物、エネルギー、鉱物資源といった分野で中国市場を再び取り込むことは、国内経済と雇用の安定に直結する。

■日本の課題・・多様な選択肢を検討

日本にとって注目すべき点は、カナダが2018年のファーウェイ事件以来の中国との対立関係、関税によるアメリカとの対立関係を冷静に見直し、現実的な方向性を示したことである。

日本もカナダと同様に、米中は貿易の相手国として最も大事な国である。日本は、トランプ大統領との協議により、関税は数パーセントの上昇にとどまり影響は最小限に食い止めている。

しかし、トランプ氏の今後の動きによる国際情勢の急激な変化や、習近平氏の台湾有事による経済情勢の変化、中国の経済力低下に対する対応の一つとして、常に選択肢を増やす努力が必要である。

3国の輸出入額(億ドル)
日本とアメリカ
米⇒日: 800
日⇒米:1470
合 計:2270

日本と中国
日⇒中:1720
中⇒日:1850
合 計:3570

アメリカと中国
米⇒中:1435
中⇒米:4389
合 計:5824

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