■木村花‥
木村花さん死去後・避難中傷していたアカウントが続々削除される
プロレスラーの木村花さんが、5月23日に死去したことがプロレス団体・スターダムから発表された。
直接の死因は公表されていないが、本人のSNSのコメントによると、毎日100件近くの誹謗中傷を受けており、死因に関係があったのではないかと推測されている。
木村花さんのコメント 毎日100件近くの率直な意見。死ね、気持ち悪い、消えろ、今までずっと私が1番、私に思ってました。弱い私でごめんなさい
木村さんの死去について、プロレスラーや著名人から多くのコメントが投稿された。その多くは、SNSによる個人攻撃を批判する内容である。
木村さんは、プロレスの活動以外にリアリティ番組「テラスハウス」に出演している。この番組はフジテレビの放映とネットフリックスによる190ヵ国への配信があり、海外でも注目されており、木村さんの知名度は海外でも高い。
木村さんの死去はイギリスBBCニュースでも取り上げられ、「ネットフリックスのスターが死去した。ネットによるいじめの被害を受けていた」と報じられている。
著名人が、SNSで誹謗中傷をする人達を批判
著名人が木村花さんの死去に関し、SNSを誹謗中傷する人たちに対して厳しい意見を述べた。また、故人を悼むコメントが寄せられた。
以下は著名人のコメント(敬称略)
鳩山由紀夫(元首相)
「木村花さんが命を絶たれた。SNSによる誹謗中傷が原因ではないかと言われている。彼らはアカウントを消し始めてると聞く。実に卑怯ではないか」
「批判するなら実名で堂々と言うべきだ。行き過ぎた誹謗中傷には厳罰を処すべきと思う。被害者は立ち上がるべきだ」
きゃりーぱみゅぱみゅ(歌手)
「誹謗中傷を気にするな、なんて難しいよ。芸能人だって1人の人間。忘れないで」
那須川天心(格闘家)
「そんなに誹謗中傷したいのならみんな俺にしてください。それで心が落ち着くならそれで良いです。だから他の人にはやめてください」
武井壮(タレント)
「ツイートで汚い言葉を投げかけるってこと。。本当に人の心を傷付けるってまだ分かんねえのかなあ。。」
前澤友作(実業家)
「SNSの行き過ぎた誹謗中傷行為には厳罰を。スルースキルとか言ってる場合じゃない。被害受けた人はスルーせずに被害届けを。被害者のアクションが全体の抑止力になる。僕もスルーせずにこれからは遠慮なく被害届けを出す」
岡田結実(タレント)
「人の言葉は刃物だっていうのが亡くなってから分かるっていうのがすごく悔しい。そんなことあっちゃいけないのにすごく切ない」
KENTA(プロレスラー)
「言葉は時として人を傷付ける武器にもなる。この事は肝に銘じないといけない。そして嫌な事や物から逃げるのは決して恥ずかしい事ではない。自分の人生だ。自分を大事にして欲しい。」
長与千種(プロレスラー)
「母親の気持ち…。考えたら どうしてよいのか苦しくて苦しくて。これはプロレス団体が言霊で殺める人種への最強の宣戦布告です。その策をいま考える時期になりました。木村花が教えてくれています。私達はそこから学ばないといけません。 道徳 常識 尊厳 命を 守る為の策を講じましょう。団体各位様」
棚橋弘至(プロレスラー)
「スター性があって、人を惹きつける。間違いなく女子プロレスの未来を背負う選手でした。プロレスの話をしたかったです。木村花選手のご冥福をお祈りします。」
上西小百合(元衆議院議員・タレント)
「木村花さんが女子プロレスラーとして奮闘されていたお姿を思い返すと胸が痛みます。心からご冥福をお祈りします。」
「中身のない誹謗中傷をする人って、自分の目に映るものだけが真実だと勘違いしていませんかね。物事の一面だけを見て調べもせず浅はかに人に嫌がらせをするから、何かあった時に慌ててアカウントを消去しなきゃならないような惨めな状態に陥るのです。しかも消去してもムダなのに。」
「胸に手を当てて思い当たる節がある人は今後もう少し頭を使ってください。想像力を養ってください。」
蓮舫(参議院議員)
「見えない悪意に怯える怖さ。 繰り返される執拗な中傷誹謗。 どれだけ恐いか。よくわかります。
気にするな、スルーしろ、有名税、なんてものではありません。
人を叩いてストレス発散するなんて世界を作ってはいけない。
何をすればいいか、対策に動きます。」
ダルビッシュ有(プロ野球・MLB選手)
「誹謗中傷する人に効く言葉3選。
・おめでとうございます。
・それは良かったです。
・あなたが幸せそうで私も幸せです。
基本的に相手の文に関係なく上の3つをランダムに使い続けるだけでクソリプマンたちはいなくなります。 大事なのは相手がAIだと思い、自分もAIになりきること。 お使いください。」
木村花さんに対する誹謗中傷をしたアカウントが次々と削除「卑怯」「惨めな状態」
5月23日に木村花さんの死去が報じられてから、木村花さんに対する誹謗中傷を投稿したアカウントが次々と削除された。
アカウントを慌てて削除している人たちは、鳩山氏や上西氏が言っているように、「卑怯」で「惨め」と言われても仕方がないだろう。
プロレスラーで「テラスハウス」出演中だった木村花さんの死去の影響は大きく、このままで泣き寝入りにはならないだろう。
木村さんを誹謗中傷した人は、何らかの形で追及される覚悟をしたほうが良いだろう。
アカウントが削除されていても専門家に依頼して復元することが可能であり、誹謗中傷をした投稿と被害の関連性を立証できる可能性がある。
過去に発生したインターネット上の中傷では、名誉毀損や脅迫容疑などで書類送検されるケースがあった。遺族らが投稿者に対して民事による損害賠償請求をするケースもある。
鳩山氏や前澤氏が述べたように、被害者の遺族が被害届を出すことにより、様々な手段による捜査により加害者が認定され厳罰が与えられる可能性もある。
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