IWGP構想「世界中に乱立するベルトを統合し、世界最強の統一世界王者を決定する」
IWGP選手権は、1980年代初頭、アントニオ猪木が「世界中に乱立するベルトを統合し、世界最強の統一世界王者を決定する」という構想を提唱したことから始まる。
名称は「International Wrestling Grand Prix」(インターナショナル・レスリング・グランプリ)とされ、略してIWGPと呼ばれた。
当時の状況は実質的に新日本プロレスと全日本プロレスの2団体時代
1971年、アントニオ猪木が所属していた日本プロレスを脱退し、1972年3月6日、新団体・新日本プロレスを旗揚げした。
その後、ジャイアント馬場が日本プロレスを辞め、1972年10月22日、全日本プロレスを旗揚げした。
当時は、新日本プロレスと全日本プロレスの2団体が人気を争い、他の団体の活動はゼロではなかったが、実質的に2団体時代であった。
全日本プロレスは不参加だった
ジャイアント馬場が率いる全日本プロレスは、IWGP構想には興味を示さず、不参加であった。
ジャイアント馬場とつながりの深いアメリカのプロレス団体も不参加だった。
1983年、世界中の代表が集結し「第1回・IWGPリーグ戦」
世界各地の代表者が集結し、1983年5月6日、第1回・IWGPリーグ戦がスタートした。
エントリーされた選手
アジア代表=アントニオ猪木、キラーカーン、ラッシャー木村
北米代表=アンドレ・ザ・ジャイアント
米国代表=ハルクホーガン、ビッグジョンスタッド
中南米代表=カネック、エンリケベラ
欧州代表=前田日明、オットーワンツ
1983年6月2日、第1回・IWGPリーグ戦優勝はハルク・ホーガン
リーグ戦の結果、アントニオ猪木とハルクホーガンが同点となり、1983年6月2日、蔵前国技館で決勝戦が行なわれた。
ハルクホーガンは猪木を場外で散々痛めつけた後、エプロンにふらふらと立った猪木にアックスボンバーを食らわせ、猪木はマット下に落ち動けなくなり、ハルクホーガンのKO勝ちとなった。
▲ハルクホーガン
負けた猪木のほうが話題をかっさらう
猪木がKOされた後、リング上で舌を出して倒れている猪木の姿がテレビで放映され、「あれは本当に舌を出していたのか?」「本当は演技ではないか?」等の噂や憶測が飛び交い、大きな話題となった。
優勝したハルクホーガンより猪木のほうが話題をかっさらってしまった。
IWGP選手権の出来事
1987年6月12日・IWGPがタイトル化・初代王者はアントニオ猪木
1983年~1986年は毎年リーグ戦が行われ、各回で優勝が争われる形式だった。
「世界マット会の情勢の変化」のためタイトル化が決定され、1987年のリーグ戦で優勝した選手が初代チャンピオンとされた。
アントニオ猪木が第5回リーグ戦で優勝し、IWGP初代王者となった。
2005年2月20日・小島聡がIWGPと三冠を同時戴冠
全日本プロレスの三冠ヘビー級チャンピオン・小島聡と新日本プロレスのIWGPヘビー級チャンピオン・天山広吉がダブルタイトルマッチを行った。
59分45秒に天山広吉が脱水症状に陥り立ち上がれなくなり、小島聡のKO勝ちとなった。
小島聡は史上唯一のIWGP・三冠同時戴冠を達成した。
2020年1月5日・内藤哲也がIWGP・インターコンチネンタル二冠王者となる
2000年1月4日、内藤哲也はインターコンチネンタル王者ジェイホワイトに勝利し、翌1月5日にIWGPヘビー級王者オカダカズチカに勝利し、その結果、IWGPヘビー級・インターコンチネンタルの二冠王者となった。
2021年1月5日、飯伏幸太が二冠王者になり「二冠統一」を提言
飯伏幸太が内藤哲也から二冠王座を奪い、ジェイホワイトとSANADAから防衛し、「二冠統一」を提言した。
次の3月4日の選手権「飯伏幸太vsエルデスペラード」の勝者が、「IWGP世界ヘビー級チャンピオン」を名乗ることになった。
もともとは「International Wrestling Grand Prix」なので、インターナショナルなベルトなのだが、さらに「世界」がつくことになる。
関連記事
■団体の情報
話題記事
- 2021.06.15=新日本-鷹木信悟がアニマル浜口道場に凱旋・アニマル浜口道場出身者は錚々たるメンバー
- 2021.03.06-新日本【話題】IWGPの歴史・・すでにインターナショナルなベルトに「世界」をつける?
- 2021.02.11=新日本-内藤哲也がインターコンチネンタル限定で挑戦表明「挑戦したい理由は、2本のベルトを1本に統一したいというプランに反対だから」
- 2020.12.06=新日本-石森太二がSHOを叱咤激励「力技に頼りすぎてる」「次はもっとしびれさせてくれ」
- 2018.09.17-新日本【結果】大分・別府ビーコンプラザ=2,280人・・内藤哲也が勝利・体制の変更を示唆「一歩踏み出す勇気」タイチがNEVER強奪「世紀の大誤審の証明」
試合情報
- 2022.07.16-新日本【結果】北海道立総合体育センター・北海きたえーる=2891人・・【G1クライマックス】棚橋弘至がアーロンヘナーレに負けた
- 2022.07.10-新日本【結果】新日本プロレスワールド・・
- 2022.07.05-新日本【結果】東京・後楽園ホール=579人・・★後藤・YOSHI・YOHがNEVER6人タッグ新王者
- 2022.07.04-新日本【結果】東京・後楽園ホール=536人・・
- 2022.07.03-新日本【結果】東京・後楽園ホール=1200人・・
チャンピオン一覧
■話題記事
- 2021.03.21=全日本-佐藤光留がCIMAに挑戦表明「僕はCIMAさんの知らない修羅場を山ほどくぐってきました」
- 2021.03.06-新日本【話題】IWGPの歴史・・すでにインターナショナルなベルトに「世界」をつける?
- 2021.03.03=スターダム-髪切りマッチで負けても潔いジュリア「髪はまた生えてくるしベルトはまた追えばいい」リング上のゲームの勝者は中野たむだが「プロレスの勝者」はジュリアではないか
- 2021.02.20-アイスリボン【話題】藤本つかさ「敵ながら山下最高!」
- 2021.02.19=今日は「プロレスの日」です「力道山のプロレス」が大ヒットした理由を考えるのはとても楽しい
- 2021.02.18=スターダム-「3.3日本武道館」会見・各選手コメント・・刀羅ナツコは無言
- 2021.02.13=スターダム-ジュリアが敗者髪切りマッチ否定派にメッセージ「やっぱりなめんなよっていうことが一番言いたいです」
- 2021.02.13=スターダム-ジュリア「やり返したかったら、いつでも待ってるよ」スターライトキッド「この借りは私が自分の手でやり返す」
- 2021.02.12=NOAH-武藤敬司が潮崎豪に敬意「俺の夢に付き合ってくれた」
- 2021.02.11=新日本-内藤哲也がインターコンチネンタル限定で挑戦表明「挑戦したい理由は、2本のベルトを1本に統一したいというプランに反対だから」
- 2021.02.05=新日本-内藤哲也がとてもわかりやすい条件提示・辻陽太と対戦の条件は「55,000いいね」
- 2021.02.03=新日本-SANADA自信満々「広島でも、この光景にします」「ベルトはアクセサリー」「ベルトによって輝く自分を見せたい」
- 2021.02.01=スターダム-スターライトキッド「いつものキッドで来ると思うなよ」ジュリア「人の意見なんて気にしたらベルトに手が届くわけねぇ」「潰しに来いよ」
- 2021.01.31=スターダム-渡辺桃「蹴りあえて楽しかった」朱里「終わりじゃない。これからも続く」
- 2021.01.31=DRAGONGATE-石田凱士がドリームゲート挑戦表明「順調なお前が気に入らん」「お前が偽物だと証明したる」シュンスカイウォーカー「本物のドリーム王者の覚悟を見せてやる」
- 2021.01.30=新日本-鷹木信悟負けても落ち込まず「嬉しかった。目の前に凄くて強い棚橋がいた」
- 2021.01.25=スターダム-ジュリアがとても具体的な目標設定「2025年までにスターダム東京ドーム大会開催・これしかねえだろ」
- 2021.01.25=新日本-内藤哲也が辻陽太へ超難度の大喜利を出題「名前を出しただけじゃ、俺の対角線には立てないよ」
- 2021.01.24=全日本-佐藤耕平が三冠挑戦表明「師匠が巻いたベルト」
- 2021.01.23-アイスリボン【話題】トライアングルリボン王者・ラム会長のコスチュームがバズる(王座防衛)