■1977年「世界オープンタッグ選手権」が大ヒット。翌年から「世界最強タッグ決定リーグ戦」が定着
1970年代当時のプロレスは冬のヒット作が無かったため、年末のプロレスは、お休み気分な雰囲気であるのが普通であった。
1977年、全日本プロレスのジャイアント馬場社長は、冬のヒット作を狙い、タッグのリーグ戦を行うことにした。
そこで、外国人スターを集めてタッグチームを作り、日本のタッグチームとともに最強タッグチームを決定するというリーグ戦を12月に行った。
「世界オープンタッグ選手権」は大ヒットし、翌年から「世界最強タッグ決定リーグ戦」となり、完全に冬の風物詩として定着した。「全日本プロレスの冬=世界最強タッグ」というイメージが定着し、今でもとぎれずに続いている。
「善vs悪」タッグマッチの見本・定番中の定番で観客をヒートアップさせる。
12月15日の蔵前国技館における最終戦では、「ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク vs アブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シーク」の勝った方が優勝という状況であった。
この試合は、「ファンク兄弟(ザ・ファンクス)=善玉、ブッチャー&シーク=悪玉」という、とてもわかりやすい構図で、タッグの定番中の定番の試合であった。
タッグマッチの定番の動き
(1)ブッチャーとシークがフォークでテリーの腕を刺し(さらにえぐり)
(2)レフェリーが注意しカウントを数えると4カウントでやめる。
(3)コーナーのドリーが抗議すると、なぜかレフェリーがそちらに行き注意する。
(4)レフェリーが目を離したすきにブッチャーとシークがフォーク攻撃を再開する((1)に戻る)
試合内容は賛否両論だったが、観客はヒートアップし、世間で騒がれた。
ブッチャーとシークの非道な行為に観客はヒートアップし物を投げる人もいた。ドリーがテリーを助けようとすると大歓声が起こり、レフェリーがドリーを注意すると「なんでだよー」という声が上がった。
テリーが血だらけで動けなくなり、ドリーが二人がかりでやられているところに、テリーが復活して助けに入り大喝采を浴びた。
とにかく観客はヒートアップしていた。
この試合後、抗議の電話が殺到し、賛否両論で大きな話題となった。結果的に世間の注目を浴び、大ヒット作となった。
全日本プロレスの冬の風物詩となった。
翌年からは「世界最強タッグ決定リーグ戦」という名称となり、同様のリーグ戦が毎年冬に実施されてきた。
全日本プロレス+冬=世界最強タッグ決定リーグ戦
全日本プロレスは、選手の大量離脱や法人体制の変更などがあったときも、「世界最強タッグ決定リーグ戦」は、毎年実施してきた。第1回から現在まで途切れずに続けられており、完全に全日本プロレスの冬の風物詩として定着している。
■話題記事
- 2021.03.24=スターダム-「4.4横浜武道館・会見」林下詩美がビープレストリーをいじり、試合順の不満を言い、古賀稔彦さんに言及
- 2021.03.03=スターダム-髪切りマッチで負けても潔いジュリア「髪はまた生えてくるしベルトはまた追えばいい」リング上のゲームの勝者は中野たむだが「プロレスの勝者」はジュリアではないか
- 2021.03.06-新日本【話題】IWGPの歴史・・すでにインターナショナルなベルトに「世界」をつける?
- 2021.02.18=スターダム-「3.3日本武道館」会見・各選手コメント・・刀羅ナツコは無言
- 2021.02.20-アイスリボン【話題】藤本つかさ「敵ながら山下最高!」
- 2021.02.19=今日は「プロレスの日」です「力道山のプロレス」が大ヒットした理由を考えるのはとても楽しい
- 2021.02.13=スターダム-ジュリアが敗者髪切りマッチ否定派にメッセージ「やっぱりなめんなよっていうことが一番言いたいです」
- 2021.02.13=スターダム-ジュリア「やり返したかったら、いつでも待ってるよ」スターライトキッド「この借りは私が自分の手でやり返す」
- 2021.02.12=NOAH-武藤敬司が潮崎豪に敬意「俺の夢に付き合ってくれた」
- 2021.02.11=新日本-内藤哲也がインターコンチネンタル限定で挑戦表明「挑戦したい理由は、2本のベルトを1本に統一したいというプランに反対だから」
- 2021.02.05=新日本-内藤哲也がとてもわかりやすい条件提示・辻陽太と対戦の条件は「55,000いいね」
- 2021.02.03=新日本-SANADA自信満々「広島でも、この光景にします」「ベルトはアクセサリー」「ベルトによって輝く自分を見せたい」
- 2021.02.01=スターダム-スターライトキッド「いつものキッドで来ると思うなよ」ジュリア「人の意見なんて気にしたらベルトに手が届くわけねぇ」「潰しに来いよ」
- 2021.01.31=DRAGONGATE-石田凱士がドリームゲート挑戦表明「順調なお前が気に入らん」「お前が偽物だと証明したる」シュンスカイウォーカー「本物のドリーム王者の覚悟を見せてやる」
- 2021.01.31=スターダム-渡辺桃「蹴りあえて楽しかった」朱里「終わりじゃない。これからも続く」
- 2021.01.30=新日本-鷹木信悟負けても落ち込まず「嬉しかった。目の前に凄くて強い棚橋がいた」
- 2021.01.25=新日本-内藤哲也が辻陽太へ超難度の大喜利を出題「名前を出しただけじゃ、俺の対角線には立てないよ」
- 2021.01.25=スターダム-ジュリアがとても具体的な目標設定「2025年までにスターダム東京ドーム大会開催・これしかねえだろ」
- 2021.01.23-アイスリボン【話題】トライアングルリボン王者・ラム会長のコスチュームがバズる(王座防衛)
- 2021.01.24=全日本-佐藤耕平が三冠挑戦表明「師匠が巻いたベルト」